活動自粛でとっても時間があるので,熱気球操縦士のライセンスを取得した学生パイロットの取得記を掲載します!

もくじ
"素敵な気球ライフ"  竹内万結(2020年度入学) 
"気球人になりました!" 玉井健一郎(2017年度入学)
"愉快な人達に出会ってしまった" 橋本柊(2016年度入学)
"インストラクターになって,次の人の夢を叶えてあげたい" 宮田晃平(2014年度入学)
"泣き虫Pu/tからの卒業" 大久保(2012年度入学)

※文章はライセンス取得時のものです.

"素敵な気球ライフ"

はじめまして。宮崎大学気球部の竹内万結と申します。2022年3月にたくさんの方々のご協力によりパイロットのライセンスを取得することができました。私がパイロットになるまでを書かせていただく前に、トレーニングを支えてくださった皆様にお礼申し上げます。

さて、私が熱気球の世界へと飛び込んだのは、大学の気球部へ入ったことがきっかけです。新型コロナウイルスが流行し、大学の講義はオンライン、サークルなんていつになったら再開するのか分からない。そんな状況下で私がなぜ気球部へ入部したのかは、自分でもよく分かりません。なんとなくたのしそうだなと思って。きっと運命だったんだろうな(笑)。

初めてのシーズンイン。朝早く真っ暗な中集合し、フライトして大学に帰るまでの全ての瞬間が楽しくて、普段のフライトはもちろん、係留に行ってもたくさんの人を笑顔にできる気球が大好きになっていました。最初は地上クルー(特に軽トラとハイエースの運転)が楽しくて、パイロットには(何故か)全く興味がなかった私ですが、パイロットになってたくさんの人を笑顔にするお手伝いがしたい、と気がつけばPu/tになっていました。

いざトレーニングが始まってみると、全てのことが難しくて、なかなかうまくいかない。私の同期にはPu/tが多く、全員がトレーニングできるように1ヶ月にトレーニングできる回数も限られていました。そんな中、トレーニング中に球皮を焼いてしまうという事故を起こし、たくさんの人に迷惑をかけしてしまいました。ここで初めてのシーズンは終わり。

2度目のシーズンイン、気球は大好きなのに、どうして気球が好きなのかが分からない。また事故を起こしてしまうのではないかとバーナーを握ることが億劫になっていました。そんな気持ちのまま、佐賀大会へ。初めて参加する大きな大会は、どのチームのパイロットもクルーもキラキラして見えて、初めて見る一斉離陸はとっても綺麗で、たくさんのカラフルな気球とたくさんの笑顔があって。ああ、やっぱり私って気球が好きなんだな、自分もパイロットになって、この笑顔を見たい!と再確認しました。

佐賀から戻って、トレーニングの日々。上達は遅く、フライトに参加してくださる皆さんに申し訳ない気持ちでいっぱいでした。それでも、こんな私のトレーニングを快く引き受けてくださるインストラクターの方や、仮トレーニングやアドバイスをしてくださるパイロットの方、いつもフライトに参加してくださる皆さんがいて。毎日のように話を聞いてくれてごはんに誘ってくれた人、泣いても優しく見守って励ましてくれた人、そして一緒にがんばってくれた同期Pu/t。トレーニング終盤、楽しんでフライトができるようになっていました。機体もたくさんの指導者も、たくさんの素敵な仲間がいる贅沢な環境でトレーニングができた私は本当に幸せ者です。

そして、今年の2月にソロフライト、3月にチェックフライトに合格することができました。トレーニングを支えてくださったインストラクターの皆様、不器用な私を最後までご指導下さり本当にありがとうございました。トレーニングに関わってくださった全ての方々に、感謝の気持ちでいっぱいです。

これからは、気球という素敵な乗り物で、たくさんの人を笑顔にできるパイロットになれるよう、精進してまいります。どうぞ、よろしくお願いいたします!

ライセンス取得後に、大好きな同期全員でフライト!幸せでした。

"気球人になりました!"

 初めまして!宮崎大学気球部2年の玉井健一郎と申します.私は大学から宮崎県に移住したため,気球と触れ合うのは入学直後の新歓フライトが初めてでした.やはり,気球に初めて乗った時のことはいつまでたっても忘れられないもので,その日のフライト直後にパイロットになることを目標にしたことが昨日のように感じます.中学,高校とバレーボール部に所属し,周りの人からは大学でもバレーボールをするものだと思われていたが,いつの間にか気球部の部室に....新歓フライトの日程調整を終え,フライト当日,朝4時というよくわからない時間に寒くて暗い学校へ.車に揺られること1時間,都城エリアに到着.まずはバーナーチェックのバーナー音にびっくり!その後,初めて見る気球に心躍りました.先輩のトレーニングフライトに同乗させていただき,空の旅を楽しむ事ができました.フライト後はいつものジョイフルへ行き,その日のうちにパイロットになることを目標に入部することに決めました.

 運がいいことに,トレーニング日は大概フライト日和となり,順調にソロフライトを行うことができました.また,学生選手権で先輩パイロットである宮田さんにみせられた競技フライトが,トレーニング終盤の追い込みの良い火付けとなりました.トレーニングではOBの正風さんを中心に安全飛行について深く学ぶことができました.初フライトが2017/4/22の新歓フライトで,チェックフライトが2018/4/22という運命日の中,顧問の日吉先生のイグザミナーの下,試験に合格することができました.トレーニング期間が短かったために,経験の少ないままパイロットになりましたが,これからのフライトでたくさん経験を積んでいきたいです.

 そして先日,上士幌町で行われた北海道バルーンフェスティバルに参加させていただき,先輩パイロットと同乗の上での初P1を行うことができました.離着陸,レベルフライト,アプローチ等,Pu/tの時に教わった技術をすべて出し切りながらのフライトを終えた後に押し寄せる達成感を深く味わい,これがやりたかったのだ!と改めて実感しました.

 最後になりますが,私がパイロットライセンスを取得するまでお世話になった多くの方々に改めて感謝申し上げます.時間を作ってフライトに参加してくださった社会人の方々,部員の皆さん,これからもよろしくお願いします.それではみなさん,またどこかの空で!

2018/09/30 玉井健一郎
日本気球連盟機関紙"風船"2018年秋の号 No.170より

"愉快な人達に出会ってしまった"

 自分の最初のフライトはもちろん、当時はまだ学生だった宮田さんがP1の新歓フライトだった。ログを見るとどうやら朝フライトして、風が穏やかだったので回収してもう1フライトしたらしい。今やれと言われると少し躊躇いそうだがその時はこれが普通だと思った。その後熊本の震災があり都城のシーズンは4月半ばで終わってしまったがこの頃にはもう部室で過去の資料を漁って夢を膨らませていたのを思い出す。たった数時間のフライトのために何日も前から準備をして、授業が終わった途端にいつどこが壊れるとも知れない車に乗り込み夜通し走り続ける。到着後は気ままに(当時の自分はそう思っていた)フライトをし、空のご機嫌が悪ければただ宴を催し、疲労と共に元の生活へと帰っていく。なんと素晴らしい、愉快な人達なのか。こうなったらもう頭の中は気球だらけだ。

 皆さんこんにちは、宮崎大学気球部の橋本です。熱気球、大学に入りたての頃に誰かに誘われてフライトに一度ついて行ったが最後、最高の趣味をみつけてしまった。風船に出てくる皆さんはとても面白い文章を書かれるので自分の駄文を読まれるのは些か恥ずかしいが、ライセンスを取得できた今改めて思いを綴ることにする。

 しかしこの時はまだパイロットになるつもりは無かった。チェイスが楽しかったからである。幾つかの大会と都城でのフライトを主に地上で過ごし、上空にいる人の気持ち、何を必要としているかがわからないもどかしさをどうやったら解消できるかと考えると、結論が出るのは割と早かった。上にいるパイロットの気持ちがわかるようになれば今よりは的を射た手助けができるんじゃないか。じゃあパイロットになってみるか、と。無色透明の風の層に色がついて見える人がいたり、風を読むのを仕事にしちゃおうという人がいたりするので自分にそれが出来るのかと思う時期もあったものの皆様の協力のお陰で、少しの停滞期を経て3月末にライセンスを手にする事ができた。

 こうなってくると今度は空を飛びたくなって仕方がない。5月で都城のシーズンが終わると6月は佐賀に通い、7月は気球欲を溜めつつ8月に上士幌へ行く。9月は鹿児島でフライトだ。一緒に飛んでくれる仲間と、自分に気球を教えてくれた方々に感謝しつつ、楽しく皆で飛び続けたい。学生パイロットとして自ら飛ぶことがトレーニングに付き合ってくれた部員や高崎正風さんを始めとするインストラクターの皆さん、日吉先生へ自分が出来る一番の恩返しだと思っている。

2019/07/24 FF285 橋本
日本気球連盟機関紙"風船"2019年秋の号 No.174より

"インストラクターになって,次の人の夢を叶えてあげたい"

 はじめまして,宮崎大学気球部2年の宮田晃平と申します.今年5月にチェックフライトを受け,念願のパイロットになることが出来ました.まず初めに,ご指導頂いたインストラクターの皆さんをはじめ,朝早くにも関わらずトレーニングに付き合って下さったクルーの皆さん,切磋琢磨してお互いを高め合ってきたPu/tの方々など,今までの気球活動で関わって下さった全ての方々に心より感謝申し上げます.本当にありがとうございました.

 さて,私が「パイロットになりたい!」と思う様になったのは,昨年5月の都城での気球合宿に参加した時のことです.熊本JAPPLEさんのお手伝いに行き,飛行中に初めてバーナーを握らせて頂いたのがきかっけでした.今までは空への興味は正直あまりありませんでしたが,その時に初めて「大空を飛んでみたい!」と強く思い,パイロットへの憧れを抱くようになっていました.しかし,都城でのフライトは5月で終了するため,実際にPu/tになったのは11月のことです.

 実際にPu/tとなり,トレーニングが始まってからは今まで以上に気球に魅了されていきました.トレーニングの度に新たな発見があり,それが楽しくて仕方がなかったです.また,当時,私は1年生で知識や経験が乏しく,フライトの要領をわかっていないような状態だったため,いかに効率よくトレーニングを勧めていくかを重視していました.例えば,少しでも知識をつけようとNKRパイロットハンドブックを読み,より安全なフライトをするために気象も勉強しました.そして何より,自分のトレーニング以外のフライトの時もチャンスがあれば同乗させて頂き,パイロットや他のPu/tの様子を細かく観察し,気づいたことはノートにまとめて自分のトレーニングの際に生かしました.こうした活動が功を奏し,無事にパイロットになることができたのではないかと思います.

 また,私がトレーニング中に学んだことは知識や技術だけではありません.ソロフライトの時のことですが,離陸直後,地上付近は風が変わってしまい,行きたくない方向に吹いていたため,私は高高度で飛行していました.その日は2機で飛行していて,もう1機は何度もご指導頂いたことのあるインストラクターの方(立ち会いインストラクターの方ではありません)がパイロットをされていたのですが,様々な高度の風の情報を無線でアドバイスして下さり,そのおかげで革新をもって高高度からアプローチすることが出来ました.しかし,その日は中間層の風が速く(GPSの計測では25km/h),集落の方に流されてしまい,なかなか着陸地を見つけられずにいました.市街地も迫ってきていて,ガスの残量と風速から判断して市街地を越えることも覚悟していた時,ふと集落のひらけたところに宮大のハイエースを発見し,クルーが待機しているのが見えたのです.私は無線でその場所に降りることを伝え,無事にソロフライトを終えることが出来ました.このフライトは私が一番印象に残っているフライトで,気球においてチームの団結力,クルーの支えがいかに大切かを改めて学びました.

 最後になりましたが,私の今後の目標の1つはインストラクターになることです.「パイロットになりたい!」「大空を飛んでみたい!」というような夢を叶えるお手伝いができればいいなと思っています.そのために,安全なフライトを心がけ,日々精進していきます!

宮田

"泣き虫Pu/tからの卒業"

 初めまして!宮崎大学気球部の大久保です。

 まずはじめに、ライセンス取得にあたり大変お世話になりましたインストラクターの方々、トレーニングに付き合ってくださったクルーの皆さん、本当にありがとうございました!特に志布志の坂口さんは色々なことがある中で、最後までつきっきりでご指導くださいました。そのほかにもたくさんの気球の方々と出会い、刺激や影響を受けて無事にパイロットになることが出来ました。本当に感謝しています。

 1年生のころ超インドア派だった私は漫画研究部に顔出したり出さなかったり...。そんな時友達の友達に誘われ、「気球部」という部活に見学に行きました。当時は気球に人が乗れることに驚いたほど、気球について無知でした。正式に入部してからは大会に行ったり、ジョイフライトに同乗させていただいたり、トレーニングをお手伝いしたり、すっかり気球にはまってしまいました。もう漫研のまの字も思い出せません。

 その頃、インストラクターさんからは度々Pu/tにならないかと誘われていました。興味がないわけではなかったのですが、もう2年生も終わろうとしていてあまり時間もないし、Pu/tは私以外にもいるし、と悩んでいました。そんな時、衝撃の事実が発覚したのです。留年確定...。あきらかに足りない単位数と一気に伸びた学生生活を前に私はPu/tになる決意をしました。

 トレーニングは決して楽しいものではありませんでした。むしろ辛かったです。電線にぶつかりそうになって怖くて泣いてしまったこともあります。しかし少しでも上達し、できることが増えてくるとだんだんと楽しくなってきました。ランディングまで一人で出来たときの達成感は半端じゃなかったです。この勢いのまま1シーズンでライセンスをとりたい気持ちと後輩にPu/tが増えたことの焦りから昨年の5月にチェックを受けましたが、まさかの不合格でした...。三日三晩泣きました。このままPu/tを辞めようと思いました。しかしそれを止めてくれたのが周りの方たちでした。坂口さんは泣きじゃくる私を電話越しに励まし応援してくれました。後輩のPu/tも自分たちのトレーニングはいいからと後押ししてくれました。

 11月から再びシーズンに入りめきめきトレーニングをしました。チェックは1月2日に決定。これ落ちたら正月どころか2016年自体楽しく過ごせない...と思い臨んだ結果、無事に合格!その場で嬉し泣きしました。

 これからはパイロットとして安全なフライトを心がけつつ、様々なエリアで飛んでみたいです。そしてもっとたくさんの魅力あふれる気球の方々と出会い関わっていけたらいいなぁと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします!

2016/05/21 FF279 大久保

※パイロットから承諾が得られたもののみ掲載しています.他にもライセンスを取得している部員は何名かいますのであしからず. 

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